医学科は浪人してでも偏差値高い大学に行った方がいいのか、その疑問にお答えします!

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志望校に悩んで困っている受験生向け。

こんにちは、takaです。私は、地方公立高校から塾なしで現役で国立大学医学部に合格して現在医師として働いています。今回は、自分の進路を決めるに当たって本気で悩んでいる人へ役に立つお話ができればと思っています。


一般的に偏差値が高い大学の方が人気な訳ですが、実際偏差値の高い大学に入るとどんなメリットがあるのか解説します。

今回はこの3つについて解説します。

この記事は3分で読めます。

偏差値が高い大学のメリット

一般的に偏差値が高い大学に行けるのであればその限りではありません。

地方の私立大学よりは東京大学や京都大学の医学部が良いのは言うまでもありません。

理由としては、

1:同級生がかなり優秀、常に良い刺激が得られる。

2:教授陣も優秀な人が多く、講義が内容的に面白い。

3:人脈・視野が広がりやすい

1については言うまでもなく、難関大学であればあるほど賢い人たちがいる確率が高くなります。そうなると勉強だけにとらわれず、様々な面で面白い話を聞くことができます。そういった体験だけでもかなり素敵な経験になります。

2については難関大学であればあるほど一流の研究者や臨床医が多い傾向があります(絶対ではありませんが傾向として)。そうなると受けられる講義が面白かったり、最先端のことについて学べたりします。研究室に通うにしてもトップジャーナルに論文を出す研究室が多く、世界最先端の研究をさせてもらえる可能性が高いです。

3については、やはり大学の同期というのはいつまでも縁があることが多いです。賢い人にはより賢い友人がいたりして、友達の知り合いがすごい人という事も良くあることです。そういった点でも人脈は広がりやすいです。さらに、一つの価値観だけでなく、色々な活動をしている同級生に出会う確率も多くなります。人生の生き方はこんなにもさまざまであるという事を学べます。そういった点で視野も広がります。

別の記事で国立大学医学部に合格した私の勉強法についてまとめています。

興味のある方は是非ご覧ください!

私が地方高校から塾なしで現役で国立医学部医学科に合格できた理由

医師になる上での影響

偏差値が高い大学に行くといいことがそれなりにあることがわかりました。

一方で、医師という仕事をするという面からみるとどうでしょうか?

実は、医者になるだけならどの大学でも同じです。どこの大学を出たから給料が高くなるとかはありませんし、意外と医師の資質は学力だけには依存しないところも面白いところです。従って、医者という職業で一生を終えようと考えるのであれば、学歴は全く関係ないといっても過言ではありません。

一方で、教授になりたいとか、偉くなりたいという観点からみると話は変わってきます。どんなに素晴らしい論文を書いて、医師として素晴らしい腕を持っていたとしても、東大病院の教授になるには東大医学部を卒業しないとなれませんし、肩書が必要になってくる場面は多々あります。

逆に言えば出世などの野心がそこまでない場合は本当に学歴は関係ありません。従って、純粋に医師として患者さんの役に立ちたいという思いがあるのであれば、どこの医学部でも同じだと思います。

ちなみに、難関大学ではなくてもNatureとかScienceに論文出せば教授になれますし、大学を選ばなければ出世はできますし面白いことはいくらでもできます。

逆に難関大学に行っても8-9割の人は普通の医者な訳ですから、結局のところ大学にこだわる理由はそこまでないように感じます。

国立大学医学部と私立大学の違いについて別の記事でまとめていますので、気になる方は是非ご覧ください。

医学部が気になっている受験生必見!医学科の国立、私立比較してみた

浪人する価値はあるのか

ここまでご覧いただいた方ならもうお分かりいただけたと思いますが、浪人してまでいい大学に行くメリットは出世したいと思わなければ皆無であるという事ですね。

そして、多浪していい大学に行ってもその大学には現役で入ってくる学生も当然いるわけで、偉くなるのは結局そういう人たちな訳です。

そういうわけで、1浪くらいまでなら許容できるかと思いますが、人生の貴重な若い時期を受験勉強で何年も費やすのはもったいないし、あまりメリットはないというわけです。

ちなみに、研究がしたいから難関大学を志望するという意見もありますが、どの大学にも1か所くらい一流のラボはあったりするもので、学生の頃はそういうラボで研究して、卒業したら大学院生としていきたい大学、研究室に行くという選択もアリだと思います。

医学部は所詮医師国家試験予備校みたいなものなので、最先端の面白い話が聞けるかどうかの違いは確かにありますが、どこの大学でも最低限のことは教えてくれます。

したがって、私が伝えたいのは、貴重な若い時間を受験勉強なんかに何年も費やすくらいなら入れる大学に早く入ってその中で頑張るという方がよっぽど賢いように思います。

生きていれば無限の可能性があります。仮に受験で行きたい大学に行けなくても、行った先で本気で頑張れば必ず道は開けてきます。

という事で、進路に迷っている皆さん、私は浪人しないで入れる医学部を受験することをお勧めします!


という事で最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が皆さんのお役に少しでも立てていれば幸いです。

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