こんにちは。筆者はいまブラック研究室で日々戦っています。
このページにたどり着いたということは、今、研究室で心が限界に近づいているのではないでしょうか。
「朝から深夜まで研究」
「休みはなし。休日に連絡も来る」
「人格否定される」
「怒鳴られる」
「進捗が出ないと責められる」
こうした経験が積み重なると、心は確実に削られていきます。
そして、自分を責めてしまいがちになります。
でも、どうか最初に知っておいてほしいことがあります。
◆ あなたが悪いわけじゃない
ブラック研究室の特徴は、「人を壊しておいて、それを本人のせいにする」ことです。
「やる気がないから怒られるんだ」
「結果を出せない自分が悪い」
「他の人は耐えてるのに、自分だけが無能なんだ」
そう思い込まされていませんか?
でも、それはハラスメントや過剰な負荷を正当化する常套句です。
あなたの心や身体が限界を迎えているのは、環境のせいです。
あなた自身の価値とは、まったく関係がありません。
◆ ブラック研究室にいると、正常な判断力を失う
ブラック研究室では「逃げること=悪」「耐えること=美徳」という空気が支配しています。
気がつけば、自分の体調や生活、尊厳すら後回しにして、「研究のために全てを犠牲にするのが当たり前」となってしまう。
でもそれは異常です。
冷静に考えてみてください。
あなたが今経験しているのは、労働だったら完全にアウトなレベルの搾取かもしれません。
「大学だから」「学生だから」と、明らかに不適切な扱いを正当化する必要はありません。
◆ 逃げることは「負け」じゃない。「命を守る行動」です。
一番伝えたいことはこれです。
限界を感じたら、迷わず逃げてください。
休学・退学・転学・研究室変更。どれもあなたを守るための選択肢です。
もちろん、簡単ではないことも分かります。
指導教員との関係、就職、家族への説明…いろいろ悩みますよね。
でも、潰れてしまったら元も子もない。
人生は長い。大学院はその一部です。
自分の命より大事な学位や研究テーマなんて、存在しません。
◆ 一人で抱えないで。相談先があります。
心が削られていると、誰にも頼れないような気がしてしまいます。
でも、世の中にはあなたのような境遇を理解してくれる人たちがいます。
▷ 相談できる場所(日本国内向け)
- 大学の学生相談室(完全秘密厳守。精神的な支援だけでなく制度の説明もしてくれる)
- 学内ハラスメント相談窓口
- 外部機関
◆ 最後に:あなたの人生は、研究だけじゃない
「せっかくここまで頑張ったのに」
「今逃げたら、すべてが無駄になる」
そう思う気持ち、よくわかります。
でも、苦しみ続けてまで取る学位に、どんな意味があるのでしょうか?
逃げても、失っても、やり直せます。
あなたは、研究者である前に、一人の人間です。
人としての尊厳と、心の健康が一番大切です。
どうか、あなたの未来が、あなた自身の手に戻ってきますように。
この記事が、その一歩になればと願っています。