第3回:トランスポゾンはどう動くのか?―分子メカニズム入門

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DNAトランスポゾンの仕組み

  1. トランスポザーゼが末端反復配列を認識
  2. トランスポゾンを切り出す
  3. 新しい挿入部位に組み込む
  4. **ターゲットサイト重複(TSD)**が生じる

LINE-1の自己増殖機構

  • ORF1:RNA結合タンパク
  • ORF2:エンドヌクレアーゼ+逆転写酵素
  • target-primed reverse transcription (TPRT)

宿主はどう抑えるか

  • DNAメチル化
  • H3K9me3
  • piRNA / siRNA
  • APOBECなどの制限因子

DNAトランスポゾンの反応サイクル

  1. トランスポザーゼ二量体化
  2. TIR認識とDNAループ形成
  3. 二本鎖切断
  4. 標的DNAへの転移
  5. TSD形成

酵素反応+DNA修復のハイブリッド


LINE-1のTPRT機構

  • ORF2のエンドヌクレアーゼがT-rich配列を切断
  • 露出した3’OHをプライマーに逆転写
  • 不完全コピーが多発(5’ truncation)

→ ゲノムに「不完全な化石」を量産


なぜ暴走しないのか

  • DNAメチル化
  • SETDB1–TRIM28複合体
  • piRNAによる転写後制御

抑制=完全遮断ではなく確率制御

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