第一次世界大戦と医学研究
1914年、人類史を大きく変える出来事が起こります。
それが
World War I
です。
この戦争は
- 約1600万人の死者
- 世界中の研究機関の混乱
を引き起こしました。
当然ながら
医学研究にも大きな影響
を与えました。
ノーベル賞の中断
第一次世界大戦の影響で
ノーベル賞は一部の年で授与されませんでした。
1915
1916
1917
1918
などの年では
ノーベル医学賞が授与されていません。
これは医学賞の歴史でも
非常に珍しい時期です。
1914年
前庭系研究
1914年のノーベル生理学・医学賞は
Robert Bárány
に授与されました。
彼は
前庭系(平衡感覚)
を研究しました。
平衡感覚とは何か
人間は
- 立つ
- 歩く
- 走る
などの動作を自然に行えます。
これは
内耳
にある
前庭器官
によって制御されています。
Bárányの実験
Bárányは
内耳の半規管に
温水や冷水を入れる実験を行いました。
すると
眼球が自動的に動くことがわかりました。
この現象は
前庭眼反射
と呼ばれます。
現在の医学への影響
この研究は現在
- めまい診断
- 内耳疾患
- 神経診断
などに使われています。
戦争と医学研究
第一次世界大戦では
医学研究のテーマも変化しました。
戦争により
- 外科手術
- 感染症
- 外傷治療
の研究が進みました。
例えば
- 輸血
- 抗感染治療
- 外科縫合
などです。
スペイン風邪
1918年には
歴史的なパンデミックが起こりました。
それが
Spanish flu pandemic
です。
このパンデミックでは
世界で約5000万人が死亡しました。
これは
第一次世界大戦より多い死者数です。
感染症研究の重要性
スペイン風邪の経験は
医学研究の方向を変えました。
研究者は
感染症対策の重要性を再認識しました。
その結果
20世紀前半には
- ワクチン研究
- 免疫学
- ウイルス学
が急速に発展していきます。
まとめ
1914〜1919年は
医学史の中でも特殊な時代でした。
この時代は
- 第一次世界大戦
- パンデミック
- 研究の停滞
が起こりました。
しかしその経験は
その後の医学研究を大きく発展させることになります。
次回
次回は
1920〜1923年
を解説します。
ここでは
- 毛細血管研究
- インスリン発見
という
医学史上最大級の発見
が登場します。